最近テレビCMがとても増えてきた「デビットカード」ですが、自分の周りでも、まだまだあまり普及していないようです。
ただ、クレジットカード嫌いな自分でも、通勤や移動に使っている「JR東日本のSuica」の次に、欠かせないものになっています。
自分自身で長年使ってみた結果、「クレジットカードのポイントがいつも有効期限が過ぎてしまう方」「クレジットカードのポイントで交換できるものがないと思う方」「フリーランスなどの自営業の方」「家計簿をつけるのが面倒な主婦の方」などには、とてもオススメです。
このページの目次
デビットカードとは?
デビットカードとは、買い物や公共料金の支払いのときに使用すると、預金口座から瞬時に口座引落しされる支払いができるカードです。
このデビットカードは銀行が発行し、「従来の銀行のキャッシュカード」に「クレジットカードのようなサービス」を付加したカードになっており、銀行預金のキャッシュカードとクレジットカードが1枚になった、両方の使い方ができるカードです。
従って、デビットカードの発行は、銀行に申し込むことになります。
ちなみに、デビットとは英語で「借方」の意味だそうです。経理用語ですね。
このカードで決済すると代金が即時に口座から引き落とされる仕組みなので、銀行口座の残高の範囲内でのみ使用できます。
自分自身、クレジットカードの「利用してから忘れかけた数ヶ月後の後払い」というシステムにどうも馴染めず、非常時以外はクレジットカードをほとんど利用していなかったので、こういう方には、特にオススメです。
デビットカードの年会費
約半数のデビットカードが年会費無料です。
年会費がかかる銀行のものでも、利用金額や年齢などの条件を満たすと無料になる場合があります。
ただし、ゴールドカードは必ず年会費がかかりますが、保険がついていたりポイントの還元率が高くなっています。
デビットカードが利用できる店舗
利用できる店舗は、デビッド機能の決済機構を提供しているVISA・MasterCard・JCBの加盟店で利用できますので、コンビニや飲食店などクレジットカードが利用できるところであれば、基本的に利用できます。
ただし、クレジットカードが通常使える場所でも、下記の場所は現在使用出来ません。(デビットカードの種類により使えるものもありますので、利用時に確認して下さい)
<使用できない主なもの(執筆時現在)>
- ガソリンスタンド(以前は利用できましたが…)
- 高速道路料金(ETC機能は付加できません)
- 飛行機の機内販売(あまり利用機会はないとは思いますが)
- 月々の定期的な料金の支払い(携帯電話料金・インターネットプロバイダ料金・生命保険料・損害保険料・衛星放送・ケーブルテレビ・動画配信の料金)
利用可能状況の更新追記(2018年9月)
最近では、デビットカードの普及に伴い、利用できるものも増えてきています。
自分自身で実際の利用しているものを、参考までに追記しておきます。
利用可能の会社
- 東京電力(電気料金)
- 東京ガス(ガス料金)
- NTT Docomo(携帯電話料金)
- NTT東日本(固定電話料金)
- エックスサーバー(レンタルサーバー料金)
利用できなかった会社
- 東京都水道局(水道料金)
※コールセンターでクレジットカードは使用できますが、デビットカードはできないと言われました。(2018年9月)
デビットカードの種類と年会費
主なデビットカードは、下記のものがあり、年会費や利用範囲が異なります。(執筆時現在)
- 三菱東京UFJ-VISAデビットカード(年会費¥1,080 公共料金や携帯電話料金の決済可能)
- ソニー銀行デビットカード(年会費¥0)
- ジャパンネット銀行VISAデビットカード(年会費¥0)
- セブン銀行JCBデビットカード(年会費¥0+nanacoと一体型)
- 楽天銀行JCBデビットカード(年会費¥0)
- 住信SBIネット銀行VISAデビットカード(年会費¥0 公共料金や携帯電話料金の決済可能)
デビットカードの還元方法や還元率
期間限定のキャンペーンなどもありますが、現状では下記の通りです。(執筆時現在)
- 三菱東京UFJ-VISAデビットカード(キャッシュバック:0.2%~)
- ソニー銀行デビットカード(キャッシュバック:0.5%~2%)
- ジャパンネット銀行VISAデビットカード(ポイント:500円につき1ポイント)
- セブン銀行JCBデビットカード(nanacoポイント:0.5%~)
- 楽天銀行JCBデビットカード(楽天スーパーポイント:100円につき1ポイント)
- 住信SBIネット銀行VISAデビットカード(ポイント:1,000円につき6ポイント)
オススメの理由
- 利用した瞬間に銀行口座から引き落とされ、その記録が全て通帳に残るので、デビッドカード口座そのものが、残高記載がある会社帳簿や家計簿になる
- スマートフォンやパソコンなどで、預金残高や利用履歴などがその場で確認できる
- Suicaなどの電子マネーのように、お金をチャージする必要がない(先払いの必要がない)
- クレジットカードと異なり、持っているお金以上に使うことはない
- クレジットカードのようなポイント制度ではなく、それよりも良い「キャッシュバック」のものもある(利用金額に応じて、自動的にキャッシュバックとして、毎月預金口座に入金するので、1年ごとに期限があり期限を過ぎるとポイントが消滅したり、欲しくもないものに無理にポイントの利用しなくてよい。)
- 信用情報によりクレジットカードが作れない人や、15歳以上の未成年でもカードが作れる
最後に注意点
デビッドカードを落とした時には、悪意のある拾った人に使用される恐れがあります。(クレジットカードでも同じですが…)
その時のために、デビットカードの銀行口座には、多額の預金残高を残しておかないようする必要があります。
このデビットカードとクラウド会計(FreeeやMFクラウドなど)を使い連動すると、従来のクレジットカードよりも会計処理や経費精算はかなり効率化できます。
従来のクレジットカードでの経理処理に手間と時間がかかっている方などは、是非検討してみて下さい。
投稿者プロフィール

- 東京神田で開業している税理士・行政書士です。中小企業の方やフリーランスの方などに「税金の申告代行」「税務や経営相談」「開業や廃業支援」「会計ソフト指導」「WEB関連支援」などの仕事をしています。『役に立つ税金などの情報』を中心に『お金にまつわる情報」を執筆しております。
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