代表税理士ブログ

【 最終更新日 】 2022.08.31

消費税増税で始まる「キャッシュレス決済のポイント還元制度」の知っておくべきポイントを簡単解説!

2019年10月1日より消費税が10%になると同時に、5%か2%が還元される「キャッシュレス消費者還元事業」がスタートします。

「すごく興味のある方」「まったく興味の無い方」「興味はあるけれどもよくわからない方」 いろいろだとは思いますが、今回は 還元を受けるための条件などを簡単にわかりやすく解説します。

ポイントキャッシュバック還元とは?

消費税増税による消費の落ち込みをカバーするために「消費者還元事業者の登録をした小売店」で「キャッシュレス決済」を行った場合、ポイントなどの還元を受けられるように国が設けた制度です。(正式名:キャッシュレス消費者還元事業)

簡単にざっくりいうと、「対象のお店」で「キャッシュレス決済により商品を購入したり、飲食などのサービス料金の支払」をしたら、「5%か2%」を2020年の6月までの9ヶ月の間は、還元してあげますよ!というものです。

対象の店舗と還元率は?

2019年9月25日現在では、対象店舗は全国約50万の一部の店舗となっています。

小売店や飲食店のほか、通信販売店や移動販売などの様々なお店などがあります。

対象店舗を確認する方法

下記のサイトより「探す」か「専用アプリ」にて確認(キャッスレス・ポイント還元事業)

https://cashless.go.jp/consumer/(サービス終了につき閉鎖)

「店舗の入り口」や「レジ前」の下記のポスターにて確認

還元率は?

中小小売、飲食、宿泊など5%還元
コンビニ、外食、ガソリンスタンドなど
大手系列のチェーン店
2%還元
百貨店など大企業や病院、住宅など一部の除外業種還元なし

対象となるキャッシュレス決済手段とは?

対象となるキャッシュレス決済手段は、「クレジットカード」「デビットカード」「電子マネー」「QRコード」などです。

多くの人が利用している「SuicaやPASMO」などの交通系 IC 電子マネーも対象です!

注意!事前登録が必要な場合があり(交通系IC電子マネーなど)

「SuicaやPASMO」などは「事前に登録」をしておかなければ、今回のキャッシュバックの還元を受けられない場合がありますので、下記のサイトより登録しておきましょう!

Suica(JR東日本)

https://www.jrepoint.jp/information/railway/(サービス終了につき閉鎖)

PASMO(パスモ)

https://www.pasmo-point.jp/(サービス終了につき閉鎖)

ICOCA(イコカ)

https://www.jr-odekake.net/cashless/icoca/(サービス終了につき閉鎖)

また、店舗によっては、使えるキャッシュレス決済も限定されますので、お店のレジなどで必ず事前に確認しましょう。

どのようにキャッシュバックされるの?

キャッシュバックの方法は、決済手段により、下記のように還元される方法が違いますので注意が必要です。

執筆日現在、流動的ではっきりしていないところもありますが、主に4つの方法で還元されます。

ポイント還元(ポイントとして還元)

  • PAYPAY/d払い/メルペイなどのQRコード決済
  • Suica/PASMO/ICOCAなどの交通系IC電子マネー
  • WAON/nanacoなどの電子マネー
  • 楽天カードなどの一部のクレジットカード

カード会社の請求金額からの値引き(充当)

  • 大手6社のクレジットカードなど
    (JCB/クレディセゾン/三井住友カード/UCカード/イオンフィナンシャルサービス/MUFGカードなど)

預金口座への振込入金

  • 主なデビットカード
    (ソニー銀行/ジャパンネット銀行/セブン銀行など)

即時還元(会計時にその場で割引還元)

  • セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアなどの一部の店舗

2019年10月1日にセブンイレブンでSuicaで買い物してみた

早速、2019年10月1日の増税初日にセブンイレブンでお昼を買ってみました。

「パスタ(税抜500円)✕2%=10円」がキチンとキャッシュレス還元(値引き)されていました!

対象となる買い物やサービス

飲食物や日用品を含めて、下記の還元除外品目を除き、すべての商品が対象です。(軽減税率8%ではないものも対象)

また、飲食店・居酒屋などの飲食代のほか、公共交通機関の運賃やクリーニング代なども含めて、すべてのサービスも対象です。

ポイント還元除外品目

例外として、ポイント還元には、下記のような除外品目が設けられています。

  • すでに別に減税対策がある「自動車や住宅」
  • 換金性の高い「商品券・プリペイドカード・切手・収入印紙など」
  • もともと消費税がかからない「病院の医療費・住宅の家賃など」

キャッシュバックには、月ごとに上限金額があり!

キャッシュバック還元には、ほとんどの決済手段で、月ごとに上限金額があります。

決済方法によって違いますが、1口座あたり月1万5000円~2万5000円となっています。

仮に5%還元だとすると、 月30万円(✕5%=1万5000円)の買い物が上限ということになります。

還元期間はいつまで?

あくまでも消費税増税による景気対策ということなので、2019年10月~2020年6月の9ヶ月間の限定となります。

編集後記

いわゆる「ポイ活」には、今まであまり興味がなかった自分ですが、高頻度で使用しているSuicaの事前登録は、先週5分ほどで簡単に完了しました。

ちなみに、「カード式のSuicaの事前登録」に必要なのは、「メールアドレス・2つのパスワード・Suicaの番号・住所と生年月日」でした。参考まで。

投稿者プロフィール

東京パトレ税務法務オフィス
東京パトレ税務法務オフィス
盛永崇也(東京の神田で開業している税理士/行政書士事務所の代表)

「税務相談/税務顧問や経理経営支援/法人申告・確定申告・給付金申請・相続手続の代行/法人設立や廃業支援や代行」など、法人個人を問わず、お金にまつわる様々なサポートをさせて頂いております。

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