個人通販だけでなく、ビジネス通販もAmazonが席巻する?
法人クレジットカードを使っていない会社の多くは、Amazonから会社として買い物をする場合に、社長さんの個人のクレジットカードで立替支払いをしていたり、Amazonチャージカードをコンビニなどで購入して利用していたりしていますね。
クレジットカード払いの場合には、商品が届く月と代金を払う月が異なるので、正確に経理処理するためには、仕訳を2つ(到着時と支払時)切ることになります。
さらに、代金が注文ごとに決済されるので、注文内容を確認して経理処理をするので、経理担当者の悩みのタネということが、よくあります。
さらに、領収書として注文履歴(購入明細)を印刷して保管する場合にも、Amazonは、大きな問題があります。
詳細は下記の以前の記事をご覧ください。
そんな中、アマゾンは2017年9月20日より法人・個人事業主向け専用の通販サイト「AmazonBusiness」のサービスを始めています。
「MFクラウドEXPO 2018」のAmazon Businessブースで、2018年11月頃より年会費の無料期間が終了し、有料化するとの情報を得ましたので追記更新しました。
Amazon Businessの特徴
この「AmazonBusiness」の特徴を簡単にまとめると以下の通りです。
- 年会費は期間限定で無料(
終了時期不明2018年11月より有料化) - 法人から個人事業主(ただし青色申告者のみ)まで対応
- 法人価格として通常より割引価格で購入できるものもある(特に一度の注文で数量が多い場合)
- お急ぎ配送やお届け日時指定ができるビジネスプライム便の利用が可能(無料は期間限定とのこと)
- 1つのアカウントに複数ユーザーが登録可能で、複数人で同時利用OK(承認ルールや発注上限の設定も可能)
- ショッピングカートから見積書がPDFでダウンロードできる(配送料や割引などな記載はなし)
- 月末締めの請求書払いに対応(PDFにて届く)
- 請求書払いの支払い方法は銀行振込(月末締め翌月末までに振込)
- 購買システムと連動可能
- 2億種類の品揃え(今後さらに追加されるとのこと)
Amazon Businessのデメリット
- ユーザー共通の支払方法を設定している場合には、配送先が一つ(自宅などな指定が出来ない)
- Kindle本、デジタルタイプのAmazonギフト券、定期おトク便、1-Click注文、Amazonプライムビデオなどの購入に制限がある
Amazon Businessの加入時の注意点
必ずビジネスアカウントには、個人のAmazonアカウントとは異なるEメールアドレスを登録すること。
(一度ビジネスアカウントに登録されると、同じEメールアドレスで登録された個人アカウントの注文ができなくなるとのことです:Amazon公式サイトより)
今までAmazonプライムに加入していた方は、今のところは、法人アカウントへの移行ではなく、今までの個人のアカウントはそのままにして、新規にビジネスアカウントに申し込んだ方がよいかと思います。
私もアマゾンのヘビーユーザーですが、事務用品は「品揃い」「わかりやすさ」からアスクルも、よく利用させてもらっています。
Amazon Businessの「月1回請求書発行の一括後払い」は経理処理をする上で魅力的ではありますが、現状では価格は少量であれば、アマゾンとアスクルでは、安いものもあれば、高いものもあるようなので、今すぐ移行しなくてもよい気もします。
ただ、個人的には、輸送費値上げの関係もあるかと思いますが、アスクルで日頃注文していた商品の値上がりが目につきますね。
投稿者プロフィール
- 盛永崇也(東京の神田で開業している税理士/行政書士事務所の代表)
「税務相談/税務顧問や経理経営支援/法人申告・確定申告・給付金申請・相続手続の代行/法人設立や廃業支援や代行」など、法人個人を問わず、お金にまつわる様々なサポートをさせて頂いております。