- 差出人が自分自身のメールアドレスとなっているメール
- 自分が利用していたりしているサービスの会社を名乗るメール
- 携帯電話のメッセージ(SMS)に知らないはずの運送会社から荷物不在持ち帰りのお知らせメッセージ
このようなものが、もし届いても「これは詐欺メールだ!」と即座に判判断できる人はいるでしょうか?
私自身にも、ここ最近1ヶ月間に下記のような詐欺メール・詐欺メッセージが届きました。
- 差出人が自分自身となっている詐欺メール
- 差出人がヤマト運輸となっている「荷物の不在持ち帰りのお知らせ」のメール
- App Store(Apple社)となっている「定額購入の料金の確認」のメール
- 佐川急便と名乗るところからの「荷物の不在持ち帰りのお知らせ」の携帯SMSメッセージ
長年いろいろな迷惑メールやウイルス感染したパソコンを見てきて、こんな記事を書いている私自身も、今回は思わずスマートフォンで詐欺メールを開いてしまいました・・・
今回は注意喚起を含めて、迷惑メールや詐欺メールのほかコンピューターウイルスについて&最後に雷(カミナリ)についての記事です。
迷惑メールや詐欺メールといわれるものは昔からありますが、最近のこのようなメールによる詐欺商法はとても巧妙化して手が込んできています。
もし、個人が詐欺(振込詐欺を含む)にあって財産を取られたとしても、災害や盗難・横領とは違い、税金上の控除などは一切ありませんので、ご注意下さい。
迷惑メールや詐欺メールとは?
迷惑メールや詐欺メールといわれるものは、大まかに下記のようなものがあります。
広告宣伝メール
一昔前から流通しているのが広告宣伝メールです。
「出会い系サイト」「アダルト系サイト」「お金儲けメール」「サービスや商品販売など」様々あります。
架空請求メール
知らないところから突然「情報料の請求」や「自宅まで回収しに行く」といった内容のメールです。
お金をだまし取ろうとするメールを利用した典型的な詐欺の手口の一つです。
詐欺・なりすましメール
「フィッシングメール」と呼ばれている最近主流の詐欺メールです。
ネットバンキングやクレジットカード会社など有名企業になりすまして、ログインIDやパスワードなどの個人情報をだましとる詐欺です。
その手口は、お知らせメールを装って、本物そっくりに偽装したホームページへ誘導して、ログインIDやパスワードのほか、クレジットカード番号などの個人情報を入力させて、その情報を入手するというものです。
その後に、勝手に預金を引き出したり、買い物をされてしまったり、その情報そのものを転売されてしまうという被害にあうことになります。
ウイルスメール
ウイルスメールとは、文字通りコンピューターウイルスが含まれているメールです。
その感染は、メールの添付ファイルを開いてしまうことにより感染するものだけでなく、最近では、ウイルスが感染するように仕込まれたサイトを閲覧したときに、パソコンに気づかれないよう進入して乗っ取ってしまうものまであります。
詐欺の被害にあわない!ウイルスに感染しない!ための7か条
【その1】怪しい差出人のメールは開かない
基本的なことですが、見に覚えのないサービスや利用していない会社からのメールは、単なる広告や迷惑メールや詐欺メールです。
このようなメールは無視するというのが鉄則です。
【その2】メールの差出人のメールアドレスを必ず確認する
メールの差出人に見覚えがあるときには、次にその「送信元のメールアドレス」を確認します。
メールには、必ず「送信元のメールアドレス」があります。
パソコンでそのメールを開くときは、通常そのメールの上部に「送信元のメールアドレス」が表示されますので、怪しいメールアドレスではないか確認して下さい。
そのメールアドレスが公式のものであるかどうか、差出人のドメイン(メールアドレスの@~)が公式のもの(「~xxxx.co.jp」などが一般的)かどうかを確認しましょう。
iPhoneなどのスマートフォンで差出人のメールアドレスの表示方法
iPhoneなどのスマートフォンでメールを開く場合には、差出人のメールアドレスは表示されません。
下記の方法などで確認して下さい。
2.メール本文の画面下の◯で囲っているアイコンをタップ
3.先ほどのアイコンをタップするとメニューが表示されるので「転送」を選んでタップ
4.すると「差出人:」のあとに差出人のメールアドレスが表示されます
【その3】怪しいメールの記述されているURLやボタンはクリックしない
詐欺メールには、偽装したホームページへ誘導するための「リンクURL」や「ボタン」があります。
そのサイトにアクセスするだけで、ウイルスに感染することもありますので、決してクリックしないようにしましょう。
偽Appleメール
偽佐川急便メッセージ
【その4】不審なメールの添付ファイルは開かない
ウイルスは、メールの添付ファイルに仕掛けられている場合が多いため、見知らぬ差出人のメールに添付されている「添付ファイル」は、絶対に開いてはいけません。
冒頭のように最近特に増えている差出人を詐称したメールに、ウイルスが仕込まれていることもあります。
即座に不審メールと判断できないときに、どうしても添付ファイルを開く場合には、パソコンを守るためにウイルス対策ソフトで、事前にウイルス検査を行ってから開くようにしましょう。
【その5】パソコンのOSやソフトウェアを最新の状態に更新する
WindowsやiOSなどのOSやソフトウェアには「セキュリティーホール」と呼ばれる欠陥や問題点があります。
その「セキュリティーホール」が見つかると、修正プログラムが随時公開されますので、ウイルスに感染しないためにも、定期的にプログラムの更新が必要です。
【その6】ウイルス対策ソフトを利用する
ウイルス感染の危険性を軽減するために、ウイルス対策ソフトを利用しましょう。
パソコンにインストールするだけでなく、常に最新の状態に更新し、定期的にコンピューターをスキャンすることも必要です。
【その7】HTMLメールは使わないようにする
HTMLメールとは、メールにイラストや写真をいれることができる便利なメール形式です。
この機能を悪用したウイルス対策として、通常の設定で「HTMLメールは開いただけでは見ない」という設定し、必要な場合のみ開く設定にしましょう。
今回は、詐欺の被害にあわない!パソコンをウイルス感染させない!ための記事でしたが、パソコンのデーターを一瞬で破壊するというとても恐ろしい「この時期特有のもの」があります。
それは『雷(カミナリ)』です。
実際つい先日訪問した顧問先の会社さんのパソコンが、近所に落ちた雷が原因で、データーもろとも一瞬にして壊れてしまいました。
万が一に備えてデータのバックアップをパソコンとは別の外部ドライブ(NAS)に保存していましたが、同じ電源を使用かつケーブルで接続もされていたので、このバックアップのデーターも一緒に・・・
電柱の地下化が進んでにない郊外の避雷針のない建物で事業を行っている会社や店舗の方は「経理会計データー」だけでなく、いちばん大切な「顧客データー」や「販売データー」のバックアップを外部に保存するという『クラウド化』をご検討下さい。(コストも月1,000円強で可能なものもあります)
ちなみに、安価なカミナリ対策として一番に思い浮かぶのは「雷サージ対応の電源タップの導入」というものもありますが、電柱につながっている電源線だけでなく、電話線を使ってインターネット接続している最近のパソコンなどの精密機器は、1万ボルトといわれるカミナリ電圧の前では、「雷サージ対応の電源タップの導入」してもリスクヘッジにはならないようです。
投稿者プロフィール
- 盛永崇也(東京の神田で開業している税理士/行政書士事務所の代表)
「税務相談/税務顧問や経理経営支援/法人申告・確定申告・給付金申請・相続手続の代行/法人設立や廃業支援や代行」など、法人個人を問わず、お金にまつわる様々なサポートをさせて頂いております。