今年も、東京税理士会の税務支援事業の一環として、東京国税局(神田税務署)にて『確定申告電話相談センター』の相談員に従事してきました。
確定申告電話相談センターとは
確定申告について相談や質問がある方は、税務署に電話することがありますが、その電話が転送されてくるコールセンターの様なもので、税務署職員ではなく税理士が対応する確定申告期間中のみ、設けられるものです。
ちなみに、今回従事した確定申告電話相談センターは、東京国税局管轄の「東京都・神奈川県・千葉県・山梨県の4都県」にある40以上の税務署からの電話が、5ヶ所に設けられた『確定申告電話相談センター』に転送されてきます。
従事しての感想
確定申告期間中なので、当然ながら、従事している平日の9時~17時まで、電話はつねに鳴りっぱなしです。
相談内容は、「確定申告書の書き方・計算方法・添付書類」については、当然のことながら、「国税庁のウェブサイトの確定申告書作成コーナーの操作方法」や「確定申告会場の案内」まで多岐にわたり、私自身、1日に平均70人の方の対応をさせて頂きましたので、あっという間に時間が過ぎる毎日でした。
ほとんどの電話される方は、近所の税務署に電話をかけて繋がっているので、相談相手も土地勘がある思って話をされていますが、実は相談員は遠く離れた場所にいるので、まったく土地勘のないということも多くあります。
よって、「〇〇税務署へ車での行き方を教えて欲しい!」という相談には、正直に申し上げて、謝る結果に・・・
最後に
この電話での相談は、相手の方の質問をちゃんと理解して、いろいろな質問に短時間で即答しなければなりませんので、税金の幅広い知識と、豊富な経験に基づくわかりやすい説明が求められます。
さらに、1日に70人の方の税金相談を受けるのは、なかなか経験できないことでもあります。
ここ3年間で、約1,200名の相談を受けたことは、とても大変なことですが、自分自身にとって、とても有意義でした。
事務所での確定申告業務の関係で、来年以降は従事するのは難しそうですが、これまでの経験を生かして、ご依頼者の方のお役に立てることができたらと思っております。